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趣味を楽しむ:造幣局刻印による本物の証明

これは趣味を楽しむ目的で調査した結果です。
スプーンやフォークなど金製、銀製のカトラリーを求めるとき、
それが本物であることを証明するのは造幣局の刻印です。
日本の国旗と菱形で囲まれた数字が刻印されているのです。

真造幣局刻印

スプーンやフォークなど金製、銀製のカトラリーを求めるとき、それが本当に本物であるかどうかどのようにすれば確認できるでしょうか。

結論から言えば、それが本物であることを証明するのは造幣局の刻印です。

西欧では、「銀のスプーンをくわえて生まれてきた赤ちゃん」と裕福さをたたえる言い回しがあります。

現在数え切れないほどのメーカーが「金のカトラリー」、「銀のカトラリー」と称してそれらしいカトラリーを販売しています。
決して嘘を表示しているわけではないと思われますが、紛らわしい表示をしており、ステンレス製やメッキものもあります。

正しく本物の金製、銀製の製品であることを証明することを日本の国としても考え実行するようにしたのです。
造幣局で検査し、合格したもののみ本物であることを示す刻印を打つことにしたわけです。

たとえば95%以上の純度の銀でできているスプーンであるとの刻印をもらうには、メーカーもそれ相当の努力が必要です。
製造工程中で熱がかかったり、機械の摩擦などによって不純物が増加してしまう可能性がありますから、造幣局の検査に通らないかもしれません。
そこで、製造工程の出発点では96%か97%位の純度の銀から始めます。
そうして完成させたスプーンならスプーンを造幣局に持ち込み検査を受けます。

造幣局ではそのうちの何本かを任意に選んで切断し、内部の材料まで本当に95%以上の純度であるかを調べます。
表面からの検査だけでなく、内部まで念入りに検査します。

その検査に合格したものだけ、造幣局で刻印を打ってくれるわけです。
その刻印は、金、銀の場合、日本国旗のマークと菱形で囲まれた数字です。
950と言う数字なら、95%以上であることを証明しています。
925なら、92.5%以上であることを証明しています。

このように、造幣局で厳密な検査をして、合格したもののみにその刻印が打たれるわけですから、スプーンやフォークその刻印があれば、間違いなく本物の金製、銀製であることがわかるわけです。

ところで、100%の金製、銀製の製品はほとんどありません。
100%にしますと、とても強度が弱く、製品として使用に耐えなくなってしまうからです。
そのため、5%とか7.5%とかの元素をわざと加えているのです。
ですから、95%、92.5%というのは本物なのです。

18金で作られている金製品は本物の金製品です。
18/24、すなわち75%が金ならば本物の金製品だと言うことです。

日本国内、あるいは外国への輸出においても、日本の国として、その純度を保証しているのが、造幣局の刻印です。


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