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趣味を楽しむとは

趣味とは

あなたの趣味はなんですかなどと質問されることは良くありますが、「趣味」とはどういうことなのか深く考えたことはありませんでした。
大辞泉などをひいて見ますと、趣味と言うのは、仕事や職業ではなく個人が楽しみにしていること、となっています。
ただ、趣味と言う言葉には別の意味もあるようです。たとえば、「あの飾りつけは趣味が悪い」などと言う場合のその人の感性や感覚を言う場合もあります。
私がここで述べたい「趣味」と言うのはもちろん前者の趣味のことです。個人が楽しみにして行っていることの意味です。

どういう趣味が良いのか

どういう趣味を持つのが良いのかと言われますと、一般論はないのではないかと思います。どうしてかと言いますと、趣味と言うのはあくまでも個人個人が楽しむことなのですから個人の自由であって、こういう趣味を楽しむべきであると押し付けることはできません。
しかし私は私なりにどのような趣味を楽しむ楽しむことの出来るが良いのか考えているつもりです。別の人は別の考えを持たれることは当然のことですが。

趣味の分類

それこそ無数にある趣味を分類整理することでなく、二つに大分類してみようとしているのです。
例えば屋内で楽しむ趣味であるのか屋外で楽しむ趣味なのかの二つに分けることもできるかもしれません。
色々な分け方があるでしょうが、私は趣味を一人で楽しむ趣味と二人以上で楽しむ趣味とに分けることもできるのではないかと思います。
一人でマージャンはできませんが、音楽鑑賞は一人でも楽しむことができます。
趣味を楽しむのにどうしてこのように分類して考えようとするのかは、親友を亡くした時にはっと気が付いたからです。
相手または仲間と一緒に楽しむ趣味の場合、自分が何かの都合で参加できなくなれば皆さんに迷惑をかけることになるでしょうし、また逆に相手や仲間が参加できなくなってきたとき、自分はその趣味を続けることができなくなるのではないかと思ったのです。
そういう意味で趣味は一人で楽しむことの出来る趣味の方が良いような気がします。
平均年齢はどんどん上がっています。と言うことは高齢化していると言うことです。
高齢になっても楽しむことの出来る趣味が良いのではないでしょうか。周りの人が少なくなってきても楽しむことの出来る趣味。
そのように考えると趣味を大分類した時、一人でも楽しむことの出来る趣味がより適しているのではないでしょうか。

趣味は楽しむもの

趣味は仕事とは別に楽しむものと定義されているようですが、私の実感では必ずしも仕事と別に楽しむことが趣味であるとは言えない場合もあるような気がします。
例えばピアニストにあなたの楽しむ趣味はなんですかと聞けば、色々ありますが一番好きな趣味はピアノを弾くことですと答えられるかもしれません。
私自身の経験をお話ししましょう。
幼少のころ、電気工事屋さんのまねだと言って家の中でタコ糸を長く張って、脚立でいじっていました。
ところがその脚立から落ちてしまい、囲炉裏の中に飛び込んで大やけどをしてしまいました。
お小遣いをもらえば全て鉱石ラジオなどの電気に関する部品を買いました。夏休みの工作も電気のものでした。学内で一番の作品とされ、市の中でも選出されて県大会にまで出していただきました。
高校のとき、数学も好きでしたので、大学を選ぶのに困りました。数学の先生になる道を選ぶべきか、電気関係のメーカーに勤める道に進むべきかずいぶん迷いましたが、結局自分の本当に好きなことは電気だとわかっていましたので、電気の道に進むことにしました。
大学を卒業し、電気のメーカーに入って仕事をしましたが、好きな道ですから順調でした。
この会社はまだ小さく、電気とはいっても限られた分野だけしかやっていませんでした。
ところが、私の趣味としていた分野にも進出することとなり、その責任者になりました。
こうなりますと、趣味なのか仕事なのか全く区別がつきません。その仕事自身が楽しくて仕方ないわけです。
楽しみながら仕事ができました。趣味で勉強していた知識がまともに役立ちましたし、更に技術を高めることに楽しさを覚えました。
「好きこそものの上手なり」と言うこともありますがまさにそのようになってしまったのです。
それはそれで大変幸せなことだったわけですが、やはり趣味と言うのは仕事とは別に存在するものでした。
電気の道は好きですし、仕事ですし、それはそれでいいのですが、それだけではいけないのです。
やはり別のことで自分の好きなことを趣味として持つべきです。
その仕事とは別の趣味を楽しむことがストレス解消に非常に役立ちます。
さきのピアニストに聞いてみれば、多分、実は何々することがとても楽しく、ピアノは好きだけれども趣味としてはその何々があると言えますでしょうかね、とお答えになるような気がしてなりません。
趣味は楽しむものです。
でもその趣味を全うするためには大抵の場合つらい練習だとか勉強だとかが付いているものだと思います。
趣味は楽しむものですが、辛い練習も必要なことがほとんどです。
私は電気の事の他に写真やギターをやります。
ギターはそれこそ血がにじむほどの練習を重ねなければ満足な音はでて来ません。感情を込めた表現にまて゛仕上げるには相当の時間がかかります。
趣味は楽しむものですが同時につらい面も持ち合わせています。
でもそのつらさは仕事での辛さとは別の辛さになります。楽しさの入った辛さです。
塩ようかんは少し塩味の効いた甘い羊羹です。趣味は楽しいですが、甘いだけではなくて塩味もあった方が良いように思います。

趣味はいつから始めるべきか

趣味を自分の趣味として練習し始めるのはいつごろからが良いのかと言うことですが、それには答えはないでしょう。
60の手習いとも70の手習いとも言われますが、いくつになってからでも遅いと言うことはありませんし、小さい時から続けている趣味ならばそれは大変結構なことです。
ただ、私は、年を重ねてから初めてのことを勉強するのは大変なことだと思うのです。
もし、年を重ねてから何かを始めようとされるのなら、若いころやっていたことをいろいろ思い出してみてください。
その中に「ああそぉだ、あれなら出来るかもしれないな」と思えることがあるのではないでしょうか。それをこれからの趣味に仕上げていくのです。
趣味は始めるのではなく、始まっていた趣味に磨きをかけていくのだと考えれば当たらずと言えども遠からずではないでしょうか。
若いころやっていたことに磨きをかけて成熟させるのです。
そのものずばりでなく、近いところでも結構かと思います。若いころの技術や知識が応用できるような趣味を見つけるのが良いと思います。
まったく経験もなく、最初から始めるとすればやはり若いうちに開始するのが良いと思います。
こう言っている私はある程度の年を重ねていますのでそんな気持ちを持つのです。


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