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庭作りの基礎:庭園の観賞方法 |
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庭作りの基礎:前庭 |
前庭の役割 庭作りを趣味としている時、相当気を使ってしまいますが、門から玄関までの間にある前庭。お客様に一番見られる庭です。ここには住む人の性格が出てくると言っても良いでしょう。 その家にとって一番重要な庭であると言えます。また出入りのたびに楽しむことの出来る庭でもあり、住む人の性格が現れてくるものです。 趣味で楽しみながら前庭を作るのはかなり覚悟がいると思ってください。笑われないようにするには基礎知識も大切です。ただ、趣味が優先するのであれば、先人の法則から逸脱することも自分なり間考えであり問題はないと思います。基礎を知った上での改良と考えれば楽しむことができます。 散らかっていたり、雑草が生えていたりすれば、その家の人はだらしない性格の人だと思われるでしょう。 お客様に与える印象がどのようになるかを考えた庭作りが必要です。 もし、そこに住む人が、性格と反対の前庭を作ったらどうなるでしょう。 がちがちの性格の人が、チューリップの花壇の前庭を作っていたとしますと、おそらく長い年月の間には嫌になって、そこには石が置かれ、次第に花壇は無くなってくるでしょう。 要するに前庭はその家に住む人の性格をお客様に印象付ける大切な役割を持っているわけです。趣味で自作する場合はしっかり考えて作るようにしたいものです。 前庭の地割 前庭は門から玄関までの間にあるわけですが、それは奥行き方向についてのことです。 では、その幅はどうなのか考えてみましょう。いくら趣味で自作する場合でも一応考えておいた方が良いことです。 幅とはどのようなことかと言いますと、例えば門から玄関まで幅2mくらいで、左右両方に高い壁のある通路を前庭とし、そこに飛び石を打ってあるとか、あるいは門から玄関まで建物の幅で出来いる前庭だとか言う意味です。 庭作りにおいて考えなければならないのがこの前庭の幅とその幅方向の更に奥とをどうつなげるかと言うことです。 更に奥とをどうつなげるかと言うことは、例えば先の幅2mの前庭に付いて考えたとき、左右の高い壁をやめて、高さ50cmほどのすけすけの竹垣にした場合、通る人は左右ともに見渡せます。ですから、その左右に何を置くかが問題になるのです。飛び石とよく合うように地面にこけをはやし、灯篭や蹲などを置いたとすれば、完全に前庭と幅方向の奥とがつながっているわけです。 しかしその地面の苔をやめて、単なるのっぺりのコンクリートにしてしまえば、前庭の飛び石は高さ50cmほどの竹垣をこえて、奥とつながっては見えません。 物理的にはつながっているでしょうけれども、景観としてはつながらないのです。 また、先の幅2mの前庭が、高い壁で両方仕切られているとして、歩いていく途中で一箇所だけその壁が切れていて、奥が見える場合を考えて見ましょう。やはりその切れ間から見える奥の景観が今歩いている飛び石の前庭とつながっていることが大切なのです。 このように、門から玄関までの前庭において、その幅や左右の奥行き方向との景観のつながりを考えることが、地割決定の大切な点になります。 |
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