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庭作りの基礎:庭園の観賞方法 |
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庭作りの基礎:庭の特徴 |
庭と言うのはどのような特徴を持っているか理解しておくことは、趣味を楽しむに当たって大切なことです。 植物 庭には必ずと言ってよいほど植物が植えられています。庭作りには植物は必要条件といってよいでしょう。 一般に植物の種類の多い地域ほど、庭作りに際して多くの樹種を用いられます。しかし庭に用いられる樹種はその地方に多く見られる樹種のみでなく、他の地方のものや外国のものも用いられています。 用は趣味に合った植物を用いることです。 気象 庭に影響のある気象は、雨、風、雪、気温です。 降雨量が多く、水の豊富な地方では、大きな滝や流れを作ることも出来ます。そうでないところでは筧程度になるでしょう。また、降雨量の多少は植物の生育にも影響を与えます。 風の強い地方では、防風を兼ねた生垣を作られます。 雪の多い地方では、雪に強い樹種が選ばれますし、松など雪に弱い樹種では、雪つりが行われ、独特の雰囲気をかもし出しています。 気温の寒暖は直接庭作りに際して樹種の選択に影響してきます。一般に温暖な地方ほど植物の種類は多くなっています。 岩石 イタリアでは良質の大理石が多く産出するため、石の彫刻が多く見られます。 日本や中国では自然の景色を表現したり、宗教に関係した写意として使われることが多く、日本では捨石や石組みとして用いられ、中国では太湖石が多く使用されます。 地形 庭作りに際して基本となるのは形と地形です。単なる趣味として全く自然とかけ離れた姿にすることは避けた方が良いでしょう。自然の姿を表す為には自然のままの地形が適しているのです。 その場所における自然の地形をそのまま生かしながら庭の形に仕上げることに力が注がれます。別の面から見る場合、自然の地形に手を加えることは自然破壊であり、土質の変化を生じさせますから、自然を大切にしたいという基本概念に反すると考えられていることです。 いずれにしても、その土地をそのまま利用するように努力されるのが庭作りの基本です。 国民性 風俗や習慣の違いは庭の形態にも影響を与えます。 日本では、茶道が社交の手段として発達しましたので、茶室が作られ、そのため露地庭が作られ、庭作りにおける決まりが多く出てきました。 西洋においては社交の場としてガーデンパーティーが盛んに行われ、そのための芝生を主体とした庭が多く作られています。 また、日本では、写景とか縮景と言うのがありますが、これは世界的に例はなく独特のものです。そのゆえんは、大名の参勤交代における名所旧跡の感激を身近に置いてみたいという、旅行と美意識に起因するところが大であると考えられます。同時に、日本は細長く、多くの樹種に恵まれ、そういう庭作りを出来る環境にあることも幸いしています。 趣味として庭作りを楽しむなら、これらの伝統的基本を理解したうえで楽しむべきと思います。 |
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