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趣味を楽しむ:ステンレス

趣味を楽しむことを目的に調査したことですが、ステンレスについてお話しします。
スプーンやフォークなど多くのカトラリーがステンレスで作らています。
ステンレスは鉄にニッケルやクロームを入れて錆びにくくした金属です。
銀に似た光沢を持ち、硬さもありますので手入れも容易で長持ちします。

ステンレス

ステンレスと言うのは、「ステイン」(Stain、汚れ)「レス」(less、ない)という意味です。

ステンレスは、含有するクロムが空気中で酸素と結合して表面に不動態皮膜を作るために、耐食性が高くなっているのです。
ステンレスが作る不動態皮膜は5nm程のごく薄いクロムの酸化物が主体で構成されています。

クロムが作る不動態皮膜はある酸に対しては大きな耐蝕性を示しますが、別の酸に対しては耐蝕性が劣ります。
このため、ニッケルを8%以上加えて非酸化性の酸にも耐蝕性を高めています。
要するに鉄を主体としていますが、クロムとニッケルを加えてあるのです。

ステンレスは磁石にくっつかないと言われますが、それはオーステナイト系ステンレスの場合です。
フェライト系のステンレスは磁性を備えているため磁石にくっつきます。

流し台などはフェライト系のこともありますが、スプーンなどカトラリーの多くはオーステナイト系ステンレスで作られています。

ステンレスの防銹性は、表面の不動態皮膜に寄っていますので、、これが破壊されるとサビが生じるようになります。

オーステナイト系ステンレスは塩化物イオンを含む高温高圧環境に曝され、強い応力がかかっていると割れてしまうこともあります。

ステンレスは純鉄に比べはるかに酸化されにくいので、他の鋼や異種金属と接触していると電蝕を起こすことがあります。
ステンレスの流し台に空き缶やヘヤピンをおくと極端に錆びるのは、このせいです。

ステンレスは錆は錆を呼ぶと言われます。錆は不動態皮膜に比べて遥に不安定だからです。
何かのサビ、例えば水道水などに含まれる鉄錆がステンレスにくっつきますと、これが要因となって、錆が進行します。
これをもらいサビといいます。流し台の手入れのできない部分にサビが出てくるのは、多くの場合このもらいサビです。
掃除されて乾燥している状態のスプーンやフォークはほとんど錆びることはありません。


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