趣味を楽しむ(ホーム)>スプーンの全て(TOP)真の銀製か否かの見極め>ヒ素

趣味を楽しむ:ヒ素

趣味を楽しむための一つとして銀食器とヒ素について調べました。
ヒ素は生物に対する毒性が強いことを利用して、
殺虫剤や防腐剤に使用されています。

ヒ素

ヒ素およびヒ素化合物は WHOから発癌性がある と警告されています。
また、単体ヒ素およびほとんどのヒ素化合物は、人体に非常に有害です。
飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられ、場合によってショック状態から死に至ります。

慢性症状は、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全などがあります。
慢性ヒ素中毒による皮膚病変としては、ボーエン病が有名です。
単体ヒ素及びヒ素化合物は、毒物及び劇物取締法により医薬用外毒物に指定されています。

亜ヒ酸を含む砒石は日本では古くから「銀の毒」とされ、「石見銀山ねずみとり」などと呼ばれる殺鼠剤に使わていました。

宮崎県高千穂町の山村、土呂久では、亜ヒ酸製造が行われていました。
この地区の住民に現れた慢性砒素中毒症は、公害病に認定されています。
この慢性ヒ素中毒による症状は、数十年も経ってから、皮膚が雨だれ様に色素沈着したり、皮膚癌、肺癌、泌尿器系癌などの癌の発生が認めれます。

1955年の森永ヒ素ミルク中毒事件では粉ミルクにヒ素が混入したことが原因で、多数の死者を出ました。
この場合は急性ヒ素中毒ですが、年月が経過し、慢性ヒ素中毒になったという報告もあります。

また、1998年に発生した和歌山の毒物カレー事件があります。これはお祭りのカレーにヒ素を混入して食べさせた急性ヒ素中毒事件として世間を騒がせました。


趣味を楽しむ(ホーム)>スプーンの全て(TOP)真の銀製か否かの見極め>ヒ素