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趣味を楽しむ:メッキ

スプーンについて趣味を楽しむ一環として研究していますが、メッキは鍍金ともいいます。
金属などの材料の表面に、別の金属の薄膜を付けたものです。
例えば銅を主成分とする洋白に銀をメッキして、
まるで銀でできいるかのように見えるようにすることもできます。

メッキ

メッキは鍍金ともいいます。金属などの材料の表面に、別の金属の薄膜を付けたものです。例えば銅を主成分とする洋白に銀をメッキして、まるで銀でできいるかのように見えるようにすることもできます。
スプーンやフォークなどカトラリーでは、洋白に銀メッキしたものが作られることがよくあります。これは外観や触感では真の銀製と区別がつかないほどになります。

  

メッキの目的

最大の目的は、酸化(腐食)しやすい金属を、酸化しにくい金属で覆うことによって保護し、耐食性をますことにあります。
もう一つは、高級感や質感を出すことです。

有名なメッキ品に、トタン、ブリキがあります。トタンは鉄に亜鉛を、ブリキはスズをメッキしたものです。
鉄は容易にさびてしまいますが、亜鉛やスズは耐食性があり、容易に錆びることはありません。

  

メッキのピンホール

酸化しにくい金属を表面にメッキすれば、どんなに耐食性の劣る金属でもたちまち耐食性が完全になるかというとそうとは限らないことがよくあります。

こんな話があります。
銀でできたスプーンだと思って購入したのに、流し台の隅っこでいつも湿っているところに忘れられていたところ、青錆が出てきたというのです。
銀ならば仮にさびたとしても青くなるとは考えられなかったため、調べてもらったら、わかりました。
このスプーンはカトラリーメーカーが、洋白で作って銀を表面にメッキしたものでした。
洋白は主成分が銅ですので、青錆が出てきても不思議ではありません。

しかし、表面は余すところなく、銀で覆われているはずなのに、なぜ内側の金属がさびたのて゜しょうか。

実は、メッキによって付けられた表面の金属、この場合は銀ですが、その表面の金属は穴だらけなのです。
目には見えませんが、小さな小さな穴がたくさんあるのです。
この小さな穴をメッキのピンホールといいます。
ここから腐食液がしみこんでいって内部の金属を腐食させたのです。

耐食性の向上よりも美的価値に重きをおいた装飾メッキにはよくこの現象が生じます。
耐食性を第一としたメッキは、たとえピンホールがあっても犠牲陽極という論理によって内部の金属を守るようにできています。
鉄に亜鉛をメッキしたトタンがその良い例です。


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