趣味を楽しむ(ホーム)>スプーンの全て(TOP)銀のスプーン>銀食器

趣味を楽しむ:銀食器

銀食器とは銀製の食器のことです。
洋食用の食器、スプーンやフォークなどはカトラリーと言います。
これは、趣味を楽しむことで調べてみた結果なのです。

銀食器

銀食器とは銀製の食器のことです。

ヨーロッパやアメリカなどでは、「その家の銀食器を見れば、文化程度がわかる。ピカピカならぱ文化程度の高い家である」と古くは言われました。
銀のスプーンや銀のフォークなど、銀食器を使っているということは富裕層であることの証とされていました。
「銀の匙をくわえて生まれてくる」と言うのは、上流階級に生まれてくる、と言う意味で、富裕層に対する賞賛の慣用句として使われています。

銀食器が広く使用されるようになったのは、すでに紀元前200年頃のローマ帝国の貴族からといわれています。
現にそれは、発掘調査によって見つかっています。
この銀の食器は、やがてインド、中東、中国にも伝わりました。

ヨーロッパ人がアメリカ大陸へ渡ると、北米へも銀食器の文化が広がりました。

貴重な貴金属である銀を食器に使うことがが普及した理由は、当時暗殺に多用された砒素化合物に含まれる不純物に反応して変色するという性質があるためだと言われています。

長い伝統を持つ銀食器には、国の認める等級が存在しており、
  最上級は英国の「レオパルド」で豹の頭のマーク
  次の級は、3つの塔を持った城の「エジンバラ」
  その次が錨の「バーミンガム」
  最後が薔薇の「シェフィールド」
という順で、英国政府認定の等級が存在しており、銀食器に刻印されています。

日本の家庭でも上流階級などで銀食器が用いられていますが、ぴかぴかに常に磨いて輝きを保つように努めるという風潮はあまり根付いていないようです。

合金やメッキの技術が進み、銀の食器と言いながらも実は表面のみが銀で、中身が別の合金であったと言うこともしばしばです。
日本政府としてもこのような事態は業界や国の信用にかかわる問題だとして、本物については造幣局で刻印を施すようにしています。
スプーンなりフォークなり、メーカーが持ち込んだ銀食器を、造幣局が独自に検査し、本物であることを確認したものに刻印を打ってくれるのです。

その刻印は、日本国旗のマークと、菱形で囲んだ銀の純度を1000分率で示した数字からなっています。
950、925などが多いようですが、これらはそれぞれ、95%以上、92.5%以上の純度であることが保証されるものです。


趣味を楽しむ(ホーム)>スプーンの全て(TOP)銀のスプーン>銀食器