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あとがき


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あとがき

銀塩フィルムにこだわりました

私の趣味の一つが写真ですが、あまり人が撮らない写真を撮ることが趣味としての楽しみなのです。
趣味を楽しむならば写真コンテストで上位になることを狙いたいのです。
今までもフイルムが趣味でしたが、その趣味を生かしてあえて難しい撮影に挑戦したのです。そうでなければコンテストで上位にはなかなか入れません。趣味を楽しむには人一倍の苦心が伴うことだとわかっているのですが、実際楽しむことができたのか苦しんだのか分からないような趣味でした。
最初にアイデアをひねり出すことが大変です。自分の趣味に会いながら、人はあまりやっていないことをやらねばなりません。
趣味に合うことを考え、第一水滴で出来た柱状クラウンに、第二水滴を衝突させて、その瞬間に出来る素晴らしい第二のクラウンを撮影することにしました。趣味とは言え、この瞬間を撮るのはなかなか大変です。
デジカメで何枚も撮って、うまく的中したもののみを選べばよいのですが、あえて銀塩フィルムカメラで撮ったのです。
銀塩フィルムカメラで撮るとなれば、少なくとも24枚撮りのフィルムのうち、15〜16枚には写っていて欲しいです。
そうなりますと、「ここ」!と言う時点を機械的に出してくれる装置を作らねばなりません。
作らねばならない、のではなくて、作る機会が与えられたと言うことなのです。作る楽しみが出来たのです。
写真を撮ることも一つの目的ですが、「ここ」!と言うところを出してくる装置を作る楽しみが得られるからです。
銀塩フィルムカメラで撮りたいというのは、実は口実であり、本当の原因は装置を作りたいという事だったのかもしれません。

苦労の話

この趣味の題材はちょっと大変すぎました。趣味を楽しむのか苦労するのか分からないほどになりました。
実に3ヶ月近くかかってしまいました。予定の倍です。
電気は専門ですからシャッターチャンスを出すのは苦労も無く、すぐ出来ましたが、とにかく滴下間隔を安定させることに非常に苦労しました。
ノウハウのところでお話しましたが、ここに到達するのに大変だったのです。
銀塩フィルムですから現像してみないと何も分りません。
あるときなど、沢山写っていたのですが、露出不足で一枚も焼付けできないと言うことがありました。
原因は、フラッシュの電池が弱っていたからでした。
一日かけて撮ったのが全部パーです。暗室の中で、ちゃんと光ってはいたのですけど。
デジカメが羨ましくなったりしました。

感謝

滴下装置をつくるのは大変でもあり、面白くもありましたが、あくまでも目的は写真を撮ることです。
さらにその写真はコンクール出展のためなのです。
この目的について、行きつけのカメラやさんはよく理解しておられ、常に適切な指導をしてくださいました。
「もう少し、赤味をつけた方がいいのでは?」とか、「バックが黄色みを帯びているのは青色の反作用だ」とか教えていただきました。
本当に親切にご指導していただき有りがたく思っています。
感謝いたします。
また、会社から帰るなり夜中までも、休みの日には朝からずっと、などなど。
家庭サービスをほったらかしての私を許してくれた家族にお礼申し上げます。


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