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水溜 |
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趣味と言うのはある面不思議なものです。
苦労しながら楽しむことができるからです。写真が趣味なのですが、あまりひとの撮らない写真を撮ることを趣味として楽しむことにしているのです。むこうを張っているのではありません。コンテストで上位入賞するためにはそうしなければ勝てないからです。 色々考えて今年は水滴のファンタジーをテーマにしました。ところが趣味を楽しむどころか苦労の連続になってしまいました。 水滴の衝突で出来る不思議な円盤を撮影しようとしています。それにはちょっとした装置が必要になります。単なる水溜め部分も高さが変わると全然違ってきます。 水溜部分は滴下用の水を入れておく容器と、高さ調整機で出来ています。 水を入れておく容器はオイラーと言うプラスチック容器を底の部分をくり抜いて逆さにしてぶらさげ、出口にはシリコンチューブを接続してあります。 シリコンチューブは弾力があってやわらかく、曲げたりつぶしたりしていても、容易に復元してくれますので使いやすいです。 滴下間隔を調整する方法は、流路の絞り具合を調整する方法と、滴下口から水ため容器までの高さを制御して圧力を調整する方法とがあります。 この高さ調整機は圧力を調整する役目を持っています。位置を高くすれば圧力が高くなり、滴下間隔は短くなります。 暗室の中で容易に高さを設定できるようにしなければなりませんので、写真に示しますように3つのピンによる偶力と摩擦で任意の位置に調整できるようにしました。 中ほどのピンを支点として水の重さで左向きのモーメントが発生します。 そのため、中ほどのピンを支点として右側のピンが棒に押し付けられることになります。 ですから棒とピンの摩擦力で水溜はとまってくれるわけです。 上げるときは、中ほどのピンと左のピンに間あたりを持ち上げてやり、適当なところでその持ち上げる行為をやめればよいのです。そうすればそこで何もしなくてもとまってくれます。 下げるときは、高さ調整機を右に少し回転させて、棒から右のピンを浮かせてやればよろしい。 適当なところで手を離せばそこで止まってくれます。趣味を楽しむためには装置にしてもいろいろ苦労しなくてはなりません。 最初は棒にねじで締め付けようかと考えていましたが、これですと、高さを調整する手と、ねじを締め付ける手と2本の手が必要になります。 この写真の方法なら、1本の手だけでできます。ですから左手でシンクロを調整しながら右手で高さ調整することも出来るわけです。 とにかく暗闇の中で手探りで多くの作業をこなさなければなりませんから、一つ一つの作業をできるだけ簡単に出来るようにしておくのがよろしいです。 |
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