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趣味を楽しむ:スプーン曲げ

趣味を楽しむと言っても私が曲げるわけではありません。
スプーン曲げは、金属製のスプーンを撫でたり息をふきかけたりすると、
そのスプーンの首の部分がぐにゃぐにゃに曲がってしまう科学マジックです。
公開されていませんが、どうやらネタもあるのではないかと言われています。そのあたりを考察してみます。

スプーン曲げ

スプーン曲げはメタルベンディングという分野のひとつで、マジックとして演じられる場合もありますし、超能力であるとして演じられることもあります。
曲げるだけでなく、ねじ切ったり美しく切断するなどの演じ方もあります。

1972年のオカルトブームで、ユリ・ゲラーがワイドショーで実演し、「超能力」という言葉が流行語になりました。
1974年には日本にも訪れ、1974年3月7日放送「木曜スペシャル」で実演しています。
この時に曲げたのはテーブルで使うフォークでした。
この番組は大変な人気となり、いわゆる真似をする人も現れてきました。
「超能力に目覚めた」というS少年もスプーン曲げを行いましたが、スプーンを床に押し付けて曲げているのを見破られています。
さらに後に同じく「超能力に目覚めた」K少年もスプーン曲げを行なっていますが、スプーンをテーブルに押し付けて曲げている映像をすっぱ抜かれています。
ユリ・ゲラーについても、何か堅いものに押しつけてスプーンを曲げるという手法であったのではないかと指摘されています。
なお、ユリ・ゲラーやK少年は、スプーン曲げの能力は宇宙人から手に入れたのだと主張しています。

推定されるネタ

スプーンの細工
見えないほどの切れ目を入れたスプーンや、曲げる所のみ柔らかい金属で作られたネタの仕込まれたスプーンを用いる方法があります。
しかし、これは演技者があらかじめそういった特殊なスプーンを用意しなくてはなりませんのであまり用いられないようです。
この方法で演じる際は、まず普通のスプーンを相手に確認させたのち、それを取り戻した際にネタの仕込まれたスプーンに手品的に取り換えるわけです。

力学応用
曲げモーメントがスプーンの首に集中するように力学的に力を加えて、スプーンを曲げる方法です。
多少の物理的な力とコツが必要ですが、ほとんどのスプーンを曲げることができます。
ただ、硬い素材の場合には相応の握力が必要ですし、演技力も求められます。
演技を見ている人の隙を突いて素早く捻じ曲げ、あたかも指で擦る程度で曲ったかのように見せかけるのが一般的な手法です。
この方法は、お客さんの用意したネタの仕込まれていないスプーンやフォークでも曲げてみせることができます。

器具の使用
ある秘密の器具を隠し持っていて、観客に見つからないようにその場で加工して、曲げやすくしてしまう手法です。
何かしらの器具を使うという点でなかなかのテクニックが必要なわけです。
基本的には他のスプーン曲げ同様、手品的手法を取り入れて演技することになります。

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